R7年 大規模大気特論 問10 問題と解説

 問 題     

ごみ焼却施設における排ガス処理対策として、誤っているものはどれか。

  1. 窒素酸化物対策技術としては、燃焼制御法や乾式法が多く採用されている。
  2. 塩化水素や硫黄酸化物の処理は、アルカリ水溶液を用いる湿式法が主流である。
  3. ダイオキシン類発生防止等ガイドライン制定後の集じん設備としては、バグフィルターが主流となっている。
  4. カドミウムや鉛などは、ばいじんを除去することで排ガスから取り除かれる。
  5. 水銀及びダイオキシン類除去には、バグフィルターの低温化、活性炭吹き込みとバグフィルターの組合せ、活性炭充塡塔が有効である。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

(1)は正しいです。NOx対策は大きく2種類に分類でき、燃焼制御法か乾式法のどちらかが用いられます。

(2)が誤りです。HClやSOx対策には乾式法と湿式法があり、どちらも多く使われているため、「湿式法が主流」とは言い切れません。むしろ、比較的新しい施設については乾式法が増えてきているため、現時点ではともかく、将来的には「乾式法が主流」になりそうです。

(3)は正しいです。ダイオキシン類の対策にはバグフィルターか活性炭吸着が用いられますが、低温で高効率に捕集できるバグフィルターが主流といえます。

(4)も正しいです。カドミウムや鉛などの重金属類は固体化しやすいので、排ガス中ではばいじんに吸着していることが多いです。そのため、ばいじんを除去することで一緒に除去することができます。

(5)も正しいです。水銀とダイオキシン類は、排ガス温度を低温化させることでバグフィルターでの除去率が向上します。また、どちらも極性が小さいため、活性炭に吸着させるのも有効です。

以上から、正解は(2)となります。

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