R6年 公害総論 問6 問題と解説

 問 題     

下記の温室効果ガスを2021(令和3)年度における我が国の排出量(CO2換算)の2013(平成25)年度比減少率の大きい順に並べたとき、正しいものはどれか(環境省:令和5年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書による)。

  1. CO2 > CH4 > N2O
  2. N2O > CH4 > CO2
  3. CH4 > CO2 > N2O
  4. CH4 > N2O > CO2
  5. CO2 > N2O > CH4

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

本問は1年前に類題が出ていますが、R5年 問6では単純に「排出量(CO2換算)」が問われていたのに対し、本問では「排出量(CO2換算)の減少率」が問われている点に注意してください。

まず、CO2、CH4、N2Oの中で最も減少率が大きいのはCO2です。地球温暖化防止対策として世界中でCO2削減に取り組んでいるため、これはわかりやすいと思います。細かい数値を覚える必要はありませんが、2021年度は2013年度比で2割程度減少しています。

この時点で、選択肢は(1)と(5)に絞られます。この先はやや難易度が高いですが、少なくともこの二択までは絞ってほしいところです。

次に減少率が大きいのはN2Oで、約11%の減少となっています。これは、燃料の品質が上がったことなどによるものです。

続いて、CH4の減少率は6%程度です。これは、埋立などの廃棄物分野からの排出量の減少が影響しています。

以上から、減少率の大小関係は「CO2 > N2O > CH4」となるので、正解は(5)です。

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