問 題
ごみ焼却設備におけるダイオキシン類除去を目的とした手法として、誤っているものはどれか。
- カルシウム系薬剤スラリーの噴霧
- バグフィルター入口温度の低温化
- バグフィルターのろ布への触媒機能付加
- 活性コークスの吹き込み
- 活性炭充塡塔での吸着
正解 (1)
解 説
(1)が誤りです。カルシウム系薬剤はCa2+によって酸性ガス(HClやSO2など)と反応して除去することができます。しかし、ダイオキシン類は極性が小さく、カルシウム系薬剤との間で反応が起こらないため、カルシウム系薬剤でダイオキシン類を除去することはできません。
(2)は正しいです。ダイオキシン類は300~500℃前後で再合成しやすいので、バグフィルター入口温度をできるだけ低温化することで、ダイオキシン類の再合成を抑制できます。
(3)も正しいです。バグフィルターに触媒機能を持たせることで、ダイオキシン類を分解しやすくするという手法が実用化されています。
(4)と(5)もともに正しいです。(1)の解説の通りダイオキシン類は極性が小さいため、活性コークスや活性炭によって吸着除去することができます。
以上から、正解は(1)となります。
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