問 題
バグフィルターにおけるダストの払い落としに関する記述として、誤っているものはどれか。
- 一般に払い落とし直後の集じん率は、直前のそれに比べて低い。
- 連続式払い落とし方式では、ダストの清浄ガス中への逸出が起きることがある。
- パルスジェット形払い落とし方式は、内面ろ過式に用いられる。
- 振動形払い落とし装置では、振動数が大きいと微細ダストの剥離に逆効果となることがある。
- 逆圧方式は、剥離性のよいダストに用いられる。
正解 (3)
解 説
(1)は正しいです。ろ布表面に形成された一次付着層は、払い落としによってその一部が剥がれ落ちるため、払い落とし直後は集じん率が低下します。その後、時間経過により再び一次付着層が形成されるため、集じん率は元(ほぼ100%)に戻ります。
(2)も正しいです。間欠式の場合はダンパーを閉めてから払い落としをするので、ダストの清浄ガス中への逸出はありません。一方で、連続式ではその仕組み上、ダンパーを空けたまま払い落とすしかないため、ダストの清浄ガス中への逸出が起きることがあります。
(3)が誤りです。パルスジェット形バグフィルターでは、含じんガスは常にろ布の外側から流入します。このように、ろ布の外側から内側へガスが流れる方式を「外面ろ過式」といいます。よって、(3)の「内面ろ過式」が誤りで、正しくは「外面ろ過式」となります。
(4)は正しいです。一般に、振動形払い落とし装置では、振動数が大きいと振動がろ布全体に広がり、ダストを一様に剝離するのに有効となります。しかし、微細ダストや凝集性ダストについては例外で、振動数を大きくしすぎると剥離に逆効果となることがあります。
(5)も正しいですが、ややマイナーな知識となるため、あまり気にしなくてもよいと思います。
以上から、正解は(3)です。
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