R5年 大気特論 問1 問題と解説

 問 題     

ガソリン、灯油、軽油のJISに関する記述中、下線を付した箇所のうち、誤っているものはどれか。

ガソリンは、密度(1)0.783g/cm3以下と規定され、2種類に分類される。灯油は、(2)2種類に分類される。軽油は、(3)流動点により(4)4種類に分類される。内燃機関用燃料として、軽油には(5)セタン価が規定されている。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

(1)で、ガソリンの密度は0.783g/cm3以下と規定されているため、これは正しいです。ただし、マイナーな知識なのであまり気にしなくてもいいと思います。ガソリンの密度が軽油の密度よりも小さいことは押さえておいてください。

また、ガソリンはオクタン価によって2種類に分類されています。数値まで覚える必要はないですが、1号がオクタン価96以上、2号が89以上となっています。

(2)で、灯油は用途によって1号、2号に分けられるため、これも正しいです。用途の内容までは問われませんが、用途により2種類に分けられることは重要事項です。

(3)と(4)で、軽油は流動点により5種類に分けられます。流動点とは、液体状の軽油などをどんどん冷やしていったとき、固まり出す温度のことです。5種類の軽油の流動点の大小関係は「特3号 < 3号 < 2号 < 1号 < 特1号」となります。よって、(3)は正しい一方、(4)が誤りです。

(5)で、軽油の内燃機関用燃料(ディーゼル燃料など)としての指標として、セタン価が用いられます。セタン価が高いほど品質が良く、ノッキングが起こりにくくなります。よって、これは正しいです。

以上から、正解は(4)となります。

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