R5年 大気概論 問8 問題と解説

 問 題     

環境省による平成30年度大気汚染物質排出量総合調査(平成29年度実績)における硫黄酸化物(SOx)の業種別排出量を多い順に並べたとき、正しいものはどれか。

  1. 電気業 > 鉄鋼業 > 化学工業 > 石油製品・石炭製品製造業
  2. 電気業 > 鉄鋼業 > 石油製品・石炭製品製造業 > 化学工業
  3. 電気業 > 鉄鋼業 > パルプ・紙加工品製造業 > 化学工業
  4. 電気業 > 化学工業 > 鉄鋼業 > 石油製品・石炭製品製造業
  5. 電気業 > 化学工業 > 鉄鋼業 > パルプ・紙加工品製造業

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

本問は、大気汚染物質排出量総合調査から「硫黄酸化物」の業種別排出量が出題されていますが、過去には「窒素酸化物」や「ばいじん」も含めて出題されたことがあるので、ここでは併せて解説します。

また、本問では4つの業種を並べることになりますが、この手の問題は大概が上位3つをしっかり押さえておけばあとは選択肢から正解を選べるパターンが多いです。

そのため、以下に各物質の業種別排出量の上位3位を紹介します。それぞれの業種が占める割合も併記していますが、これはあくまで参考のためで、数値を覚える必要はないと思います。

【硫黄酸化物】

  1. 電気業:41%
  2. 鉄鋼業:17%
  3. 化学工業:7%

【窒素酸化物】

  1. 電気業:32%
  2. 窯業・土石製品製造業:15%
  3. 鉄鋼業:12%

【ばいじん】

  1. 電気業:15%
  2. 鉄鋼業:13%
  3. パルプ・紙・紙加工品製造業:10%

しかし、上記は不動の順位ではなく、3年に一度の調査のたびに少しずつ変動が見られます。そのため、試験前には最新の情報を環境省の大気汚染物質排出量総合調査で確認してください。

以上から、選択肢で「電気業 > 鉄鋼業 > 化学工業 > 石油製品・石炭製品製造業」となっている(1)が正解だと判断できます。

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