R5年 水質有害物質特論 問14 問題と解説

 問 題     

有害物質の種類と検定に用いられる方法の組合せとして、誤っているものはどれか。

  • (有害物質の種類)         (検定に用いられる方法)
  1. アルキル水銀化合物     水素化物発生原子吸光法
  2. ひ素及びその化合物     ジエチルジチオカルバミド酸銀吸光光度法
  3. カドミウム及びその化合物  ICP発光分光分析法
  4. ほう素及びその化合物    メチレンブルー吸光光度法
  5. ふっ素及びその化合物    イオンクロマトグラフ法

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

選択肢にある各物質の検定方法はいずれも頻出なので、以下に示す物質ごとの検定方法をしっかりと抑えておく必要があります。

(1)で、アルキル水銀の検定方法として定められているのは、以下の2つです。

  • ガスクロマトグラフ法
  • 薄層クロマトグラフ分離-原子吸光分析法

(2)で、ひ素及びその化合物の検定方法として定められているのは、以下の4つです。

  • ジエチルジチオカルバミド酸銀吸光光度法
  • 水素化物発生原子吸光法
  • 水素化物発生ICP発光分光分析法
  • ICP質量分析法

(3)で、カドミウム及びその化合物の検定方法として定められているのは、以下の4つです。

  • フレーム原子吸光法
  • 電気加熱原子吸光法
  • ICP発光分光分析法
  • ICP質量分析法

(4)で、ほう素及びその化合物の検定方法として定められているのは、以下の4つです。

  • メチレンブルー吸光光度法
  • アゾメチンH吸光光度法
  • ICP発光分光分析法
  • ICP質量分析法

(5)で、ふっ素及びその化合物の検定方法として定められているのは、以下の4つです。

  • ランタン-アリザリンコンプレキソン吸光光度法
  • イオン電極法
  • 流れ分析法
  • イオンクロマトグラフ法

以上から、アルキル水銀化合物の検定に水素化物発生原子吸光法が使われることはないため、正解は(1)となります。

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