R5年 水質有害物質特論 問6 問題と解説

 問 題     

活性炭吸着法による処理で、最も効果が期待できない排水はどれか。

  1. セレン(Ⅵ)排水
  2. 塩化水銀(Ⅱ)排水
  3. トリクロロエチレン排水
  4. 有機りん排水
  5. PCB排水

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

活性炭はそれ自身、極性の小さなものです。吸着はファンデルワールス力によるもののため、極性物質よりも非極性物質(炭化水素など)との相性が良くなります。

具体的には、有機りん(農薬)排水、PCB排水、有機塩素系化合物排水などが挙げられます。また、金属の中でも水銀やクロム(Ⅵ)など、一部については活性炭吸着法が有用です。

よって、選択肢の中でこれらに該当しないのは(1)の「セレン(Ⅵ)排水」なので、(1)が正解となります。

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