問 題
濁度計に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 透過光方式では、試料槽の一方から光を入射させ、その反対側で、試料中の懸濁物によって減衰した光を測定する。
- 散乱光方式では、試料槽の一方から光を入射させ、試料中の懸濁物による散乱光を測定する。
- 散乱光・透過光方式は、透過光方式に比べ試料の着色、気泡、窓の汚れによる影響が大きい。
- 表面散乱光方式は、試料をオーバーフローさせながら連続測定できる。
- 積分球方式では、積分球を用いて試料中の懸濁物による散乱光と透過光を測定し、その比から濁度を求める。
正解 (3)
解 説
濁度計の測定方式には選択肢にある5つの方法が用いられます。
それぞれ特徴が異なっていますが、このうち(3)の「散乱光・透過光方式」と(4)の「表面散乱方式」は、試料の汚れや着色があまり問題視されないので使い勝手がよく、実用に向いています。
反対に、(1)の「透過光方式」は試料の汚れや着色が誤差の原因となるので、比較的きれいな水でしか使えません(汚水処理の水などには使われません)。
以上から、(3)の「着色、気泡、窓の汚れによる影響が大きい」が誤りで、これは「着色、気泡、窓の汚れによる影響が小さい」となります。
よって、正解は(3)です。
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