問 題
加圧浮上装置の維持管理において、調整又は監視する項目として、該当しないものはどれか。
- 加圧水ポンプの流量と圧力
- 溶解させる空気中の酸素濃度
- 空気溶解槽内の気液界面の高さ
- 加圧水の吹き出し状態及び微細気泡の発生状況
- フロックへの気泡の付着状態及び浮上性スカムの安定性
正解 (2)
解 説
加圧浮上装置の維持管理が出題テーマとなることは珍しいですが、選択肢の中からおかしい記述を一つ選ぶだけなら、さほど難しくはありません。
まず、加圧浮上装置は、水よりも密度が大きい物質を浮上させるために用いられる装置です。加圧によって水に空気を十分に溶解させ、そして生じる気泡を物質に付着させることで浮かせるという仕組みです。
ここで選択肢(2)を見ると「溶解させる空気中の酸素濃度」とありますが、重要なのはより多くの空気を水に溶け込ませることであって、空気中の酸素濃度にこだわる必要はありません。よって、この選択肢が誤りであると判断することができます。
なお、(2)を正しく書き直すと、「溶解させる空気の流量」などのようになります。
よって、正解は(2)です。
コメント