H23年 ばいじん・粉じん特論 問13 問題と解説

JISによる普通形ダスト濃度測定装置(1形)の構成要素の順番として、正しいものはどれか。

  1. SO2吸収瓶 → ミスト除去瓶 → 湿式ガスメーター → 真空ポンプ
  2. SO2吸収瓶 → ミスト除去瓶 → 真空ポンプ → 湿式ガスメーター
  3. ミスト除去瓶 → SO2除去瓶 → 湿式ガスメーター → 真空ポンプ
  4. ミスト除去瓶 → SO2除去瓶 → 真空ポンプ → 湿式ガスメーター
  5. 真空ポンプ → ミスト除去瓶 → SO2除去瓶 → 湿式ガスメーター

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

JIS Z 8808によると、まず、ダスト捕集器から取り込んだダストはSO2吸収瓶へと進みます。SO2吸収瓶はH2O2溶液なので、ここを通るガスにはどうしても水分を含んでいます。そのため、ミスト除去瓶のあとにSO2吸収瓶を通したら、ミスト除去瓶の意味がなくなってしまいます。

よって、「ミスト除去瓶→SO2除去瓶」の順番である(3)、(4)、(5)は誤りです。

SO2吸収瓶のあとにミスト除去瓶を通り、そのあとにくるのが真空ポンプです。ミスト除去瓶はガラス繊維であり、固体のため、ここではガスの流れが悪くなってしまいます。そのため、真空ポンプで引っ張って、スムーズなガスの流れを作ります。

真空ポンプの次に、選択肢にはありませんが流量計がきて、最後に湿式ガスメーターがきます。

よって、(1)も誤りで、残る(2)が正解となります。

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