R4年 大気特論 問11 問題と解説

 問 題     

排煙脱硝技術に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 活性炭は、アンモニア存在下でNOxを還元する触媒として働く。
  2. 活性炭法では、同時脱硫・脱硝が可能である。
  3. 無触媒還元法では、アンモニアなどを還元剤としてNOxをN2に還元する。
  4. アンモニア接触還元法でよく用いられる触媒は、酸化モリブデンである。
  5. アンモニア接触還元法は、無触媒還元法に比べて低い反応温度で運転できる。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

(4)に関して、アンモニア接触還元法では、酸化チタンを担体とした酸化バナジウム触媒がよく用いられます。よって、「酸化モリブデン」が誤りで、正しくは「酸化バナジウム」となります。

くり返しになりますが、アンモニア接触還元法の触媒といえば、酸化チタンを担体とした酸化バナジウム触媒です。これは数年ごとに出題される頻出の重要事項なので、ぜひ覚えておくことをお勧めします。

ちなみに、アンモニア接触還元法の副反応として硫酸水素アンモニウムが析出してしまうことがありますが、酸化バナジウム触媒に酸化タングステン(Ⅵ)や酸化モリブデン(Ⅵ)を加えると、硫酸水素アンモニウムの析出を抑制することができます。

以上から、正解は(4)です。

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