問 題
ろ布の表面加工法に関する記述として、誤っているものはどれか。
- コーティング加工は、主に剥離性の向上を目的として、樹脂をスプレー等でろ布表面に付着、乾燥させる方法である。
- ディッピング加工は、主に耐食性、撥水・撥油性の向上を目的として、ろ材を薬液に浸漬した後、乾燥固着させる方法である。
- 膜加工は、主に捕集性、剥離性の向上を目的として、主に網状の薄膜を捕集側表面に張り付ける方法である。
- 平滑加工は、主に剥離性の向上を目的として、高温の二つの鏡面ドラムの間にフェルトろ布を通して、表面を鏡のように平滑に仕上げる方法である。
- 毛焼き加工は、主に耐食性の向上を目的として、ろ布表面の毛羽を焼き切って起毛を除く方法である。
正解 (5)
解 説
(5)の「耐食性」が誤りで、正しくは「剥離性」となります。後半の文章は正しい内容となっています。
よって、正解は(5)となります。
本問の各選択肢には、ろ布の表面加工法に関する記述が詳しく記載されていますが、重要な部分を以下にまとめておきます。本問も含め、以下を知っていれば正解できる問題がたびたび出題されているので、ぜひ覚えておきたい重要事項です。
- 「ディッピング加工」は、耐食性と撥水・撥油性に優れています。耐食性を有するのも撥水・撥油性を有するのもディッピング加工だけなので、これはかなり特徴的な表面加工法です。
- 「コーティング加工」と「膜加工」はどちらも、捕集性と剥離性に優れています。
- 「平滑加工」と「毛焼き加工」はどちらも、剥離性に優れています。
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