問 題
排煙脱硝に用いるアンモニア(NH3)接触還元法に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 脱硝反応では、NOとNH3が1:2のモル比で反応する。
- 還元剤はNH3だけでなく、尿素を利用したシステムも一部実用化されている。
- 触媒形状として、現在ではハニカム状あるいはプレート状の並行流形が主に用いられている。
- 触媒として酸化チタンを担体とし、酸化バナジウムを活性金属とするものが主に用いられている。
- 実機プラントでは脱硝性能の低下に対して、短期的にはNH3注入量を増加させることで所定の性能を維持できる。
正解 (1)
解 説
アンモニア接触還元法とは、以下に示すアンモニアとNOxとの反応により、NOxを無害な窒素に変える処理方法です。
ここで(1)を見ると「NOとNH3が1:2のモル比で反応する」とありますが、上記の化学反応式の係数はNOもNH3も同じ4なので、これは1:1のモル比で反応していることがわかります。
よって、(1)の「1:2」が誤りで、正しくは「1:1」となります。
この問題は、選択肢(3)と(4)の内容も重要なので、ぜひ押さえておいてください。
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