R3年 大気概論 問10 問題と解説

 問 題     

植物に対する毒性が比較的強く、大気中で数ppbから数十ppbの濃度レベルで植物被害が発生する大気汚染物質として、誤っているものはどれか。

  1. オゾン
  2. パーオキシアセチルナイトレート(PAN)
  3. 塩素
  4. 塩化水素
  5. エチレン

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

植物への毒性が強いもの・中程度のもの・弱いものの代表例を以下に示します。

【植物への毒性が強い】
 数ppbから数十ppbの濃度レベルで植物被害が発生

  • ふっ化水素
  • オゾン … 選択肢(1)
  • 塩素 … 選択肢(3)
  • PAN … 選択肢(2)
  • エチレン … 選択肢(5)

【植物への毒性が中程度】
 数百ppb~数ppmの濃度レベルで植物被害が発生

  • 二酸化硫黄
  • 二酸化窒素

【植物への毒性が弱い】
 数十ppm~数千ppmの濃度レベルで植物被害が発生

  • 一酸化炭素
  • 塩化水素 … 選択肢(4)
  • アンモニア

以上から、(4)の塩化水素は毒性が比較的弱いので、ppbレベルでは植物被害は出ません。

よって、正解は(4)です。

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