R3年 水質概論 問7 問題と解説

 問 題     

工場・事業場の汚水の性状に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

  1. 食料品製造業やパルプ製造業は、BODの高い汚水を排出する。
  2. 染色整理業は、処理が不十分であると放流先の河川の水を着色させる汚水を排出する。
  3. 皮革業、殺虫剤や殺菌剤などの製造業は、有機性で有害物質を含む汚水を排出する。
  4. コンクリート製品製造業は、重金属などの有害物質を大量に含む汚水を排出する。
  5. コークス製造業は、アンモニア、フェノール類、シアン等を含有する汚水を排出する。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

(4)で、コンクリートの原料は、水と砂とセメントです。そもそも重金属類がほとんど含まれていないので、コンクリート製品製造業の汚水で重金属などが問題になることはありません。

コンクリートの汚水で問題になるとしたら、pHやSS(浮遊物質)です。セメントの主原料が石灰石なので、セメント混じりの汚水はアルカリ性となります。また、セメントや砂の粒がそれ自体がSS(浮遊物質)となり得ます。

よって、(4)の記述が誤りなので、これが正解です。

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