問 題
図に示すように、電動機が減速機と組み合わされて負荷を駆動している。このときの電動機の回転速度nmが1150min-1、トルクTmが100N・mであった。
減速機の減速比が8、効率が0.95のとき、負荷の回転速度nL[min-1]、軸トルクTL[N・m]及び軸入力PL[kW]の値として、最も近いものを組み合わせたのは次のうちどれか。

- nL[min-1] TL[N・m] PL[kW]
- 136.6 11.9 11.4
- 143.8 760 11.4
- 9200 760 6992
- 143.8 11.9 11.4
- 9200 11.9 6992
解 説
問われているのは負荷の回転速度 nL、軸トルク TL、軸入力 PL なので、これらについて順番に計算して求めていきます。
まず負荷の回転速度 nL について、電動機の回転速度 nm が 1150 [min-1] であり、減速比が 8 であるため、負荷の回転速度 nL は電動機の回転速度 nm の 1/8 となります。よって、以下のように計算できます。
\( \begin{aligned} n_{L} &= \frac{n_{m}}{8} \\[12pt] &= \frac{1150}{8} \\[12pt] &= 143.75 \text{ [min}^{-1}\text{]} \quad \cdots(1) \end{aligned} \)
この時点で、正解の選択肢は(2)か(4)の 2 つに絞られます。
続いて軸トルク TL について、理想的な減速機においては、減速した分だけトルクが増加します。つまり、減速機によって負荷の回転速度が 1/α になれば、軸トルクは α 倍になるということです。ただし、現実的には若干の損失が生じるため、効率の分だけ軸トルクは少し低い値となります。
本問では減速比が 8 で、減速機の効率が 0.95 であるため、軸トルク TL は次のように計算できます。
\( \begin{aligned} T_{L} &= T_{m} \times 8 \times 0.95 \\[12pt] &= 100 \times 8 \times 0.95 \\[12pt] &= 760 \text{ [N・m]} \quad \cdots(2) \end{aligned} \)
この時点で残る選択肢は(2)だけになりましたが、念のため軸入力 PL についても確認しておきます。
軸入力 PL [W] は、角速度 ω [rad/s] とトルク T [N・m] の積で表されます。角速度は回転速度を用いて ω = 2πn / 60 と変換できるため、(2)式で求めた軸トルク TL と、(1)式で求めた負荷の回転速度 nL を使って以下のように算出できます。
\( \begin{aligned} P_{L} &= \frac{2\pi n_{L}}{60} \times T_{L} \\[12pt] &= \frac{2 \times \pi \times 143.75}{60} \times 760 \\[12pt] &= \frac{10925\pi}{3} \\[12pt] &≒ 11441 \text{ [W]} \\[12pt] &≒ 11.4 \text{ [kW]} \quad \cdots(3) \end{aligned} \)
(1)式、(2)式、(3)式から、
- nL = 143.8
- TL = 760
- PL = 11.4
となるため、正解は(2)です。

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