電験三種 R4年度上期 理論 問5 問題と解説

 問 題     

図1のように、二つの抵抗R1=1Ω、R2[Ω]と電圧V[V]の直流電源からなる回路がある。この回路において、抵抗R2[Ω]の両端の電圧値が100V、流れる電流I2の値が5Aであった。

この回路に図2のように抵抗R3=5Ωを接続したとき、抵抗R3[Ω]に流れる電流I3の値[A]として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  1. 4.2
  2. 16.8
  3. 20
  4. 21
  5. 26.3

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

まずは、図1において、抵抗R2[Ω]の両端の電圧が100[V]、電流I2が5[A]ということから、オームの法則によりR2と電源電圧Vの値を求めます。

続いて、図2を見ると抵抗R2と抵抗R3が並列に接続されていることがわかります。

つまり、これらの両端の電圧は等しいので、両抵抗値の比の逆数が両抵抗に流れる電流の比となります。よって、次のように計算することで、電流I2‘と電流I1‘をそれぞれ電流I3‘を使った式で表すことができます。

よって、キルヒホッフの第二法則を使えば、電流I3‘を計算することができます。なお、以下では回路図の左半分の閉回路で計算していますが、右半分を使っても外回りを使っても構いません。

以上から、正解は(2)となります。

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