電験三種 R4年度上期 電力 問7 問題と解説

 問 題     

図に示す過電流継電器の各種限時特性(ア)~(エ)に対する名称の組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  •    ア         イ        ウ      エ
  1. 反限時特性     反限時定限時特性  定限時特性  瞬時特性
  2. 反限時定限時特性  反限時特性     定限時特性  瞬時特性
  3. 反限時特性     定限時特性     瞬時特性   反限時定限時特性
  4. 定限時特性     反限時定限時特性  反限時特性  瞬時特性
  5. 反限時定限時特性  反限時特性     瞬時特性   定限時特性

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

この設問は、過去の出題傾向から見ると珍しい部類といえます。その上、知識がないと正解を選びにくい選択肢になっているため、個人的にはこの問題を捨て問題としてしまっても構わないと思います。参考までに、以下では簡単な解説を示します。

限時特性とは、過電流継電器に流れてくる電流が大きければ大きいほど素早く動作し、あまり大きくなければゆっくり動作する、という性質のことです。

この限時特性は、選択肢にある4つに分類されます。各々の特徴は以下の通りです。

  • 反限時特性   :電流の大きさの動作時間が大体反比例の関係になります。
  • 定限時特性   :一定以上の電流が流れたら、一定時間経過後に動作します。
  • 反限時定限時特性:ある大電流の値を境に、それ以下なら反限時特性を、それ以上なら定限時特性を示します。
  • 瞬時特性    :一定以上の電流が流れたら、瞬時に動作します。

以上の4種類と問題の図を見比べると、正解は(1)であることがわかります。

コメント