問 題
自家用電気工作物の事故が発生したとき、その自家用電気工作物を設置する者は、「電気関係報告規則」に基づき、自家用電気工作物の設置の場所を管轄する産業保安監督部長に報告しなければならない。次の文章は、かかる事故報告に関する記述である。
a) 感電又は電気工作物の破損若しくは電気工作物の誤操作若しくは電気工作物を操作しないことにより人が死傷した事故(死亡又は病院若しくは診療所( ア )した場合に限る。)が発生したときは、報告をしなければならない。
b) 電気工作物の破損又は電気工作物の誤操作若しくは電気工作物を操作しないことにより、( イ )に損傷を与え、又はその機能の全部又は一部を損なわせた事故が発生したときは、報告をしなければならない。
c) 上記a)又はb)の報告は、事故の発生を知ったときから( ウ )時間以内可能な限り速やかに電話等の方法により行うとともに、事故の発生を知った日から起算して30日以内に報告書を提出して行わなければならない。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- ア イ ウ
- に入院 公共の財産 24
- で治療 他の物件 48
- に入院 公共の財産 48
- に入院 他の物件 24
- で治療 公共の財産 48
解 説
a)は人身事故に関する文章です。
人身事故の事故報告は、人が死亡したり入院したりした場合に報告するよう定められています。電気に関する事故の規模は大小様々ありますが、比較的軽い怪我なども報告対象に入れているときりがないので、入院以上の事例に限定されます。
よって、( ア )には「に入院」が入ります。
b)は物損事故に関する文章です。
( イ )には「公共の財産」か「他の物件」が入りますが、公共かどうかに関わらず、当事者が管理している範囲外の施設や設備の機能を損なわせるというのは大きな問題となり得ます。そのため、このような事故を起こした際には事故報告が必要です。
よって、( イ )には「他の物件」が入ります。
c)は事故報告の期限に関する文章です。事故報告は速報と詳細な報告の2つに分けられます。
速報は、事故の発生を知った時から24時間以内で可能な限り速やかに電話などで知らせます。速報の内容としては、事故の発生日時、場所、事故が発生した電気工作物、事故の概要などです。
詳細な報告については、事故の発生を知った日から30日以内に所定の様式の報告書を提出します。こちらも記載内容は速報のときと同様ですが、様式に従って詳細に記述する必要があります。
よって、( ウ )には「24」が入ります。
以上から、正解は(4)です。
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