問 題
地中配電線路に用いられる機器の特徴に関する記述a~eについて、誤っているものの組合せを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 現在使用されている高圧ケーブルの主体は、架橋ポリエチレンケーブルである。
- 終端接続材料のがい管は、磁器製のほか、EPゴムやエポキシなど樹脂製のものもある。
- 直埋変圧器(地中変圧器)は、変圧器孔を地下に設置する必要があり、設置コストが大きい。
- 地中配電線路に用いられる開閉器では、ガス絶縁方式は採用されない。
- 高圧需要家への供給用に使用される供給用配電箱には、開閉器のほかに供給用の変圧器がセットで収納されている。
- a
- b、e
- c、d
- d、e
- b、c、e
正解 (4)
解 説
aは正しい記述です。CVケーブル(Closs-linked polyethylene insulated Vinyl sheathed Cable、架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)は、取り扱いが比較的簡単で、布設や保守、接続工事がやりやすいタイプのケーブルです。また、誘電損が少ないことや、耐熱性に優れるといった特徴もあります。このような特徴から、CVケーブルはよく使われています。
bも正しい記述です。ただし、これはややマイナーな知識ともいえるので、これは判断を保留して、ほかの文章から正解の選択肢を判断してもよいと思います。
cも正しい記述です。地下に設置する変圧器は、掘ったり埋めたりする作業があるので、地上に接地するタイプに比べて設置コストは高くなります。
dは誤りの記述です。ガス絶縁方式は、ガスが不活性かつ不燃なので安全性も高く、保守も容易です。よって、採用されないどころか、むしろ主流な方式だといえます。
eも誤りの記述です。供給用配電箱の中に開閉器とともに入れておきたいのは、「供給用の変圧器」ではなく、「地絡継電器」です。
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