電験三種 H27年 法規 問10 問題と解説

 問 題     

次の文章は、計器用変成器の変流器に関する記述である。その記述内容として誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  1. 変流器は、一次電流から生じる磁束によって二次電流を発生させる計器用変成器である。
  2. 変流器は、二次側に開閉器やヒューズを設置してはいけない。
  3. 変流器は、通電中に二次側が開放されると変流器に異常電圧が発生し、絶縁が破壊される危険性がある。
  4. 変流器は、一次電流が一定でも二次側の抵抗値により変流比は変化するので、電流計の選択には注意が必要になる。
  5. 変流器の通電中に、電流計をやむを得ず交換する場合は、二次側端子を短絡して交換し、その後に短絡を外す。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

変流器(CT)の構造は以下のようになっています。

上図のように、一次側(大電流側)と二次側(計器側)の巻線の巻数の違いで変流の倍率を変えています。よって、電流比は以下の式のように巻数比に依存します。

  • I1、I2:電流
  • N1、N2:巻数

つまり、(4)が誤りで、変流比が変化するのは抵抗値ではなく巻数比となります。

また、ほかの選択肢はいずれも正しい記述ですが、特に(3)は重要なので、ぜひ押さえておいてください。

変流器(CT)を扱う際に注意しなければいけないことは「一次側に電流が流れているのに二次側の回路を開放してはいけない」ということです。一次側は大きな電流が流れているため、二次側を開放すると、その電流の行き場がなくなり、二次側の誘起電圧が急激に上昇してしまいます。

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