電験三種 H27年 法規 問3 問題と解説

 問 題     

次の文章は、「電気設備技術基準」における、電気機械器具等からの電磁誘導作用による影響の防止に関する記述の一部である。

変電所又は開閉所は、通常の使用状態において、当該施設からの電磁誘導作用により( ア )の( イ )に影響を及ぼすおそれがないよう、当該施設の付近において、( ア )によって占められる空間に相当する空間の( ウ )の平均値が、商用周波数において( エ )以下になるように施設しなければならない。

上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)及び(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

    (ア)  (イ)   (ウ)   (エ)

  1. 通信設備 機能 磁界の強さ 200A/m
  2. 人    健康 磁界の強さ 100A/m
  3. 無線設備 機能 磁界の強さ 100A/m
  4. 人    健康 磁束密度  200μT
  5. 通信設備 機能 磁束密度  200μT

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

電気設備に関する技術基準を定める省令、第27条の2(電気機械器具等からの電磁誘導作用による人の健康影響の防止)第2項からの出題です。この条文は以下の通りとなっています。

変電所又は開閉所は、通常の使用状態において、当該施設からの電磁誘導作用により人の健康に影響を及ぼすおそれがないよう、当該施設の付近において、人によって占められる空間に相当する空間の磁束密度の平均値が、商用周波数において二百マイクロテスラ以下になるように施設しなければならない。

ただし、田畑、山林その他の人の往来が少ない場所において、人体に危害を及ぼすおそれがないように施設する場合は、この限りでない。

よって、選択肢(4)が正しいことがわかります。

この問題では最初の( ア )に「人」を入れるか「無線設備」や「通信設備」を入れるかで悩んだかもしれませんが、通信障害の発生が問題となるのは変電所や開閉所というよりは、むしろ電線路や電車線路です。

よって、電線路や電車線路を施設する際には、無線設備の機能や通信上の障害を発生させないように、といった条文はあります(第42条)。ただし、ここでは( エ )の誤答である「200A/m」のような具体的な磁界の強さの基準値は定められていません。あくまで「悪影響を出さないこと」というような書き方です。

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