電験三種 H26年 法規 問6 問題と解説

 問 題     

次の文章は、「電気設備技術基準」における低圧の電路の絶縁性能に関する記述である。

電気使用場所における使用電圧が低圧の電路の電線相互間及び( ア )と大地との間の絶縁抵抗は、開閉器又は( イ )で区切ることのできる電路ごとに、次の表の左欄に掲げる電路の使用電圧の区分に応じ、それぞれ同表の右欄に掲げる値以上でなければならない。

上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)及び(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

   (ア)     (イ)    (ウ)   (エ)     (オ)

  1. 電線   配線用遮断器  400  公称電圧    0.3
  2. 電路   過電流遮断器  300  対地電圧    0.4
  3. 電線路  漏電遮断器   400  公称電圧    0.3
  4. 電線   過電流遮断器  300  最大使用電圧  0.4
  5. 電路   配線用遮断器  400  対地電圧    0.4

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

問題文に該当するのは、「電気設備技術基準」第58条(低圧の電路の絶縁性能)です。この項の条文は以下の通りとなります。

電気使用場所における使用電圧が低圧の電路の電線相互間及び電路と大地との間の絶縁抵抗は、開閉器又は過電流遮断器で区切ることのできる電路ごとに、次の表の左欄に掲げる電路の使用電圧の区分に応じ、それぞれ同表の右欄に掲げる値以上でなければならない。

よって、(2)が正しい選択肢となります。

ちなみに、( ア )の候補である電線と電路と電線路は似たような言葉ですが、「電気設備技術基準」第1条(用語の定義)でそれぞれについて明確に定義していますし、この違いの理解を要求される問題はたびたび出題されているので、押さえておく必要があります。

  • 電路:通常の使用状態で電気が通じているところ
  • 電線:強電流電気の伝送に使用する電気導体、絶縁物で被覆した電気導体又は絶縁物で被覆した上を保護被覆で保護した電気導体
  • 電線路:発電所、変電所、開閉所及びこれらに類する場所並びに電気使用場所相互間の電線(電車線を除く。)並びにこれを支持し、又は保蔵する工作物

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