電験三種 H26年 電力 問6 問題と解説

 問 題     

1バンクの定格容量25MV・Aの三相変圧器を3バンク有する配電用変電所がある。変圧器1バンクが故障した時に長時間の停電なしに故障発生前と同じ電力を供給したい。

この検討に当たっては、変圧器故障時には、他の変電所に故障発生前の負荷の10%を直ちに切り換えることができるとともに、残りの健全な変圧器は、定格容量の125%まで過負荷することができるものとする。

力率は常に95%(遅れ)で変化しないものとしたとき、故障発生前の変電所の最大総負荷の値[MW]として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  1. 32.9
  2. 53.4
  3. 65.9
  4. 80.1
  5. 98.9

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

故障発生時には2バンクを定格容量の125%まで負荷を掛けることができるので、力率も考慮して容量を計算すると、

となります。

一方で、故障発生前の変電所の最大総負荷をP[MW]とすると、故障発生時はその10%を別の変電所で補えるので、この配電用変電所で供給する必要のある負荷は、0.9P[MW]となります。

よって、以下のように計算すればPを求めることができます。

コメント