問 題
定格容量750[kV・A]の三相変圧器に遅れ力率0.9の三相負荷500[kW]が接続されている。
この三相変圧器に新たに遅れ力率0.8の三相負荷200[kW]を接続する場合、次の(a)及び(b)の問に答えよ。
(a) 負荷を追加した後の無効電力[kvar]の値として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 339
- 392
- 472
- 525
- 610
(b) この変圧器の過負荷運転を回避するために、変圧器の二次側に必要な最小の電力用コンデンサ容量[kvar]の値として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 50
- 70
- 123
- 203
- 256
正解 (a)-(2), (b)-(3)
解 説
(a)
問題文で与えられている2つの負荷の電力を図示すると以下のようになります。
上図より、それぞれの負荷の無効電力[kvar]は次のように求めることができます。
よって、2つの負荷を接続したあとの無効電力は、
となります。
(b)
過負荷運転を回避するためには、電力用コンデンサによって無効電力を低減して、結果的に皮相電力が750[kV・A]になるようにする必要があります。その模式図を示すと以下のようになります。
上図の有効電力、無効電力は2つの負荷の合計で、(a)の計算結果を反映させています。
求める答え(電力用コンデンサ容量)は図のQ4[kvar]ですが、まずは三平方の定理によってQ3[kvar]の部分を求めます。
よって、Q4[kvar]は、
と計算することができます。
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