低圧架空引込線、低圧連接引込線の施設
低圧架空引込線や低圧連接引込線として使える電線は、絶縁電線かケーブルに限ります。
絶縁電線の場合は引張強さ2.30kN以上のものか直径2.6mm以上の硬銅線を使いますが、径間が15m以下であれば引張強さ1.38kN以上のものか直径2mm以上の硬銅線を使うこともできます(電線がケーブルであれば、上記の基準は適用されません)。
また、電線の高さは以下の表に記載されている高さ以上にしなければいけません。
区分 |
高さ |
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道路を横断する場合 |
技術上やむを得ない場合において交通に支障のないとき |
路面上3m |
その他の場合 |
路面上5m |
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鉄道又は軌道を横断する場合 |
レール面上5.5m |
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横断歩道橋の上に施設する場合 |
横断歩道橋の路面上3m |
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上記以外の場合 |
技術上やむを得ない場合において交通に支障のないとき |
地表上2.5m |
その他の場合 |
地表上4m |
一方、低圧架空引込線や低圧連接引込線の電線と他の工作物とが接近する場合は、それらの離隔距離を次の値以上とします。
区分 |
低圧引込線などの電線の種類 |
離隔距離 |
造営物の上部造営材の上方 |
高圧絶縁電線特別高圧絶縁電線ケーブル |
0.5m |
屋外用ビニル絶縁電線以外の低圧絶縁電線 |
1m |
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その他 |
2m |
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その他 |
高圧絶縁電線特別高圧絶縁電線ケーブル |
0.15m |
その他 |
0.3m |
さらに、低圧連接引込線については、上記に加え、以下の3つの条件を満たす必要があります。
- 引込線から分岐する点から100mを超える地域にわたらないこと。
- 幅5mを超える道路を横断しないこと。
- 屋内を通過しないこと。
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