電験三種 H28年 理論 問6 問題と解説

 問 題     

図のような抵抗の直並列回路に直流電圧E=5Vを加えたとき、電流比I2/I1の値として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  1. 0.1
  2. 0.2
  3. 0.3
  4. 0.4
  5. 0.5

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

まずは問題文の式に以下のような書き込みをします(各抵抗とそこを流れる電流に記号を振っています)。

上図右側の四角の部分は、(R1+R2)とR3とが並列になっているので、2つの緑矢印で示している端子電圧の値は等しくなります。よって、以下の等式が成り立ちます。

続いて上図中央の四角部分で考えると、先ほどと同様、(R4+R3)とR5とが並列になっているので、2つの赤矢印で示している端子電圧の値は等しくなります。よって、以下の等式が成り立ちます。

以上から、図の左側の四角部分を見てもわかる通り、I1は以下のようにI2を使って表すことができるので、その比を計算することができます。

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