問 題
次の文章は、可燃性のガスが漏れ又は滞留し、電気設備が点火源となり爆発するおそれがある場所の屋内配線に関する工事例である。「電気設備技術基準の解釈」に基づき、不適切なものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 金属管工事により施設し、薄鋼電線管を使用した。
- 金属管工事により施設し、管相互及び管とボックスその他の附属品とを5山以上ねじ合わせて接続する方法により、堅ろうに接続した。
- ケーブル工事により施設し、キャブタイヤケーブルを使用した。
- ケーブル工事により施設し、MIケーブルを使用した。
- 電線を電気機械器具に引き込むときは、引込口で電線が損傷するおそれがないようにした。
正解 (3)
解 説
キャブタイヤケーブルの構造は、導体とその周りを包む絶縁体、さらにその周りを包むシースから成ります。使い勝手がよいので、屋内・屋外を問わず多くの場面で使われていますが、以下のような場所には使えません。
- 爆燃性粉じんまたは火薬類の粉末が存在し、電気設備が点火源となり爆発するおそれがある場所
- 可燃性粉じんが存在し、電気設備が点火源となり爆発するおそれがある場所
- 危険物を製造し、または貯蔵する場所
- 火薬庫
上記のような爆発しそうな場所の電線としては使えない反面、水気のある場所で使う分には問題ありません。
よって、(3)の記述が誤りなので、正解の選択肢となります。
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