電験三種 H27年 法規 問6 問題と解説

 問 題     

次の文章は、「電気設備技術基準の解釈」に基づく、常時監視をしない発電所に関する記述の一部である。

  1. 随時巡回方式は、( ア )が、( イ )発電所を巡回し、( ウ )の監視を行うものであること。
  2. 随時監視制御方式は、( ア )が、( エ )発電所に出向き、( ウ )の監視又は制御その他必要な措置を行うものであること。
  3. 遠隔常時監視制御方式は、( ア )が、( オ )に常時駐在し、発電所の( ウ )の監視及び制御を遠隔で行うものであること。

上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)及び(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

   (ア)     (イ)      (ウ)     (エ)     (オ)

  1. 技術員 適当な間隔をおいて 運転状態 必要に応じて    制御所
  2. 技術員 必要に応じて    運転状態 適当な間隔をおいて 制御所
  3. 技術員 必要に応じて    計測装置 適当な間隔をおいて 駐在所
  4. 運転員 適当な間隔をおいて 計測装置 必要に応じて    駐在所
  5. 運転員 必要に応じて    計測装置 適当な間隔をおいて 制御所

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

( ア )には「技術員」を入れても「運転員」を入れても意味が通じそうですが、法律などの条文の問題なので、条文通りの文言を選ばなくてはなりません。

「電気設備技術基準の解釈」では、「技術員」は「設備の運転又は管理に必要な知識及び技能を有する者」と定義されている一方、「運転員」という言葉は条文中のどこにも用いられていません。

よって、( ア )には「技術員」を入れるのが適切です。

常時監視をしない発電所の監視方法は、問題文に記載されている3種類があります。

  • 随時巡回方式
  • 随時監視制御方式
  • 遠隔常時監視制御方式

随時巡回方式は最も基本的な監視方法で、決まった時間に発電所を巡回し、運転状態を確認します。よって、( イ )には「適当な間隔をおいて」、( ウ )には「運転状態」を入れるのが適当です。

随時監視制御方式は、必要に応じて運転状態の監視や措置を行うような監視方法です。よって、( エ )には「必要に応じて」が入ります。

遠隔常時監視制御方式は、文字通り遠隔で監視を行う方式です。発電所を遠隔監視制御する場所のことを「発電制御所」というので、( オ )には「制御所」が入ります。

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