論理回路のタイムチャート

前項では、ある論理回路に対してどのような入力をしたときに出力がどうなるか、ということを解説しました。この項では、「ある入力」という決まった1つの入力ではなく、時々刻々と入力信号が変化する場合について考えていきます。

上図のような論理回路に対して、入力が以下のように変化したときのことを考えます。

上図のように入力信号が時間経過とともにどのように変化するかを示したものを、タイムチャートと呼んでいます。

たとえば最初の状態(時間軸の一番左側)では、入力A、B、Cともに入力が0になっていることがわかります。ちなみに、入力が全て0のときの出力は、前項の説明の通り、0となります。

また、時間が少し経過するとAとBの入力が1に変わります。Cは引き続き0です。そうすると、入力が(A,B,C)=(1,1,0)となるので、これも前項を参照すると、出力は1であることがわかります。

このように考えていくと、各時間における出力の状態を知ることができ、出力を含めてタイムチャートにすると、以下のような図を書くことができます。

以下の真理値表と上図のタイムチャートを比べながら、入力の時間変化に対する出力の結果がこのタイムチャートで良いのかどうか、確認してみてください(この出力のチャートは正しいので、以下の真理値表と一致するはずです)。

実際の試験では、入力のタイムチャートを読んで、出力のタイムチャートとして正しいものを選択肢の中から選ぶ、というような問題が頻出となっています。そのため、ページ上部に載せてある入力のみのタイムチャートを読んで、ページ中ほどにある出力のタイムチャートを自分で書けるようにしておくと良いと思います。 

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