ビル管理士試験 2019年 問159 問題と解説

 問 題     

ごみの処理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 一般廃棄物の埋立処分は、遮断型最終処分場に埋め立てなければならない。
  2. 焼却処理では、容積は5~10%に減容化される。
  3. ごみ燃料化施設は、選別・乾燥技術を用いている。
  4. 粗大ごみ処理施設は、破砕・選別技術を用いている。
  5. 分別とは、収集や運搬、リサイクルや中間処理、最終処分が適正に行われるように、発生・排出元であらかじめ区分することである。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

産業廃棄物の最終処分場には、以下の3種類があります。

  1. 遮断型最終処分場:
    有害物質を含む廃棄物の処分場。厚いコンクリートなどで周りから完全に遮断することで、外部に悪影響を与えないようにしています。
  2. 安定型最終処分場:
    すでに安定していて環境に影響を与えない廃棄物の処分場。安定5品目(廃プラスチック類・金属くず・ガラス陶磁器くず・ゴムくず・がれき類)のみを廃棄することができ、そのほかの産業廃棄物は扱いません。
  3. 管理型最終処分場:
    上記2つ以外の産業廃棄物の処分場。有害性は低いですが、雨が降った際の浸出水などが外部に漏れないような遮水処置がなされ、水質検査や汚水処理などによって管理しています。

一方、一般廃棄物についてはこのような区分けはありません。よって、(1)の記述が誤りです。

ちなみに、一般廃棄物の最終処分場は上記のどれにも該当しませんが、その構造や管理の仕方は、産業廃棄物でいうところの管理型処分場と同等です。ただし、上記の分類はあくまで産業廃棄物の分類なので、一般廃棄物の処分場のことを管理型処分場とは呼びません。

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