ビル管理士試験 2019年 問156 問題と解説

 問 題     

床以外の清掃作業に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 廊下の壁面は、階段の壁面と比較して、ほこりの付着量が多い。
  2. ドア・エレベータスイッチは、冬期は夏期に比べ手垢(あか)が付きやすくなる。
  3. エレベータの壁は、手垢で汚れやすいので表面に保護膜を塗布しておくとよい。
  4. トイレの清掃は、衛生上の観点から利用者の使用を全面的に禁止して作業を行う。
  5. 照明器具は静電気でほこりがたまりやすく、照度低下があるため、毎日清掃する必要がある。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

(1)で、階段は床も壁も、その構造上、他の場所よりもほこりが溜まりやすいです。

(2)で、夏のほうが気温と湿度がともに高いので、汗をかきやすくなります。その汗をかいた手でスイッチを触ると、汗の汚れと水分によって手垢が付きやすいです。

(4)で、一時的だとしてもトイレが全面的に使用できなくなると利用者が困るので、余程大掛かりな清掃のとき以外は、使用禁止にするとしても一部ずつにするべきです。

(5)で、照明器具にほこりが付着したせいで照度が低下するというのはその通りです。しかし、毎日清掃しないと暗く感じる、というほど極端な照度の低下は普通なら見られません。よって、日常清掃ではなく定期清掃で充分です。

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