問 題
排水通気設備の保守管理に関する用語の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 敷地内排水管内の清掃 ロッド法
- 敷地外からの建築物内への雨水の浸入 可動式の堤防装置
- 床下式の掃除口 鋼製プラグ
- 排水槽の清掃 空気呼吸器
- 厨房排水槽の水位感知 フロートスイッチ
正解 (3)
解 説
(1)は正しいです。ロッド法とは、1~1.8mのロッド(長い棒)を繋ぎ合せて、手動で排水管内に挿入して清掃する方法です。この方法は敷地排水管や雨水敷地排水管の清掃に用います。
(2)も正しいです。堤防装置があれば雨水の浸入を防ぐことができます。堤防があることで景観が悪くなったり通行の妨げになったりするのはデメリットといえますが、可動式の堤防装置であれば普段は倒してフラットにしておけるので、これらのデメリットを軽減できます。
(3)が不適切な組合せです。床下にある掃除口は排水との接触時間が長いため、鋼製プラグを用いると腐食してしまいます。よって、このような場所で使うプラグとしては、耐腐食性に優れている砲金製のものが適しています。
(4)は正しいです。排水槽では、酸素が低濃度になっていたり、硫化水素が発生していたりするおそれがあります。そのような場合に備え、空気呼吸器を準備しておくことが求められます。
(5)も正しいです。水位感知の方法としてはフロートスイッチ以外に電極棒がよく使われていますが、厨房排水槽の水位感知には電極棒は不適で、主にフロートスイッチが使われます。というのも、ちゅう房排水には固形物が多く、電極棒を使用すると固形物が付着して誤作動を起こす可能性があるからです。
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