ビル管理士試験 2019年 問109 問題と解説

 問 題     

給水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 簡易専用水道とは、水道事業の用に供する水道から受ける水のみを水源とするもので、水槽の有効容量の合計が10m3を超えるものをいう。
  2. 配水管から給水管に分岐する箇所での配水管の最小動水圧は、150kPaである。
  3. 開放型冷却塔の補給水は、冷却水循環量の2%程度を見込む。
  4. 一般水栓における必要水圧は、30kPaである。
  5. 水道法に基づく水質基準では、大腸菌は1mLの検水で形成される集落数が100以下である。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

(5)で、大腸菌の基準値は「検出されないこと」です。

一方、基準値が「1mLの検水で形成される集落数が100以下である」と定められているのは、一般細菌です。

水質基準の基準値を問う問題はたびたび出題されているので、以下のような代表的な項目については正確に覚えておく必要があります。

  • 一般細菌    :1mLの検水で形成される集落数が100以下
  • 大腸菌     :検出されないこと
  • 鉛       :0.01[mg/L]以下
  • ひ素      :0.01[mg/L]以下
  • 六価クロム   :0.02[mg/L]以下
  • 総トリハロメタン:0.1[mg/L]以下
  • ホルムアルデヒド:0.08[mg/L]以下
  • 鉄       :0.3[mg/L]以下
  • 銅       :1.0[mg/L]以下
  • 塩化物イオン  :200mg/L以下
  • カルシウム、マグネシウム等(硬度):300mg/L以下
  • 有機物(TOC)  :3[mg/L]以下
  • pH値       :5.8以上8.6以下
  • 色度      :5度以下
  • 濁度      :2度以下

全てを覚えようとすると51項目もあって大変な上、ほとんど出題されない項目も多いので、過去問を解いていく中で出てきたものを覚えておけば充分だと思います(ただし、正解以外の選択肢も要チェックです)。

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