ビル管理士試験 2019年 問108 問題と解説

 問 題     

給水設備における水質劣化の原因に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 異臭味は、藻類や放線菌が産生する臭気物質によって生じる。
  2. スケールは、水の硬度成分によって生じ、配管の詰まりの原因となる。
  3. 白濁現象は、脂肪酸と銅イオンが化合物を形成することによって生じる。
  4. スライム障害は、細菌類や藻類の増殖によって生じ、消毒効果の低下の原因となる。
  5. トリハロメタンは、水槽内の水温の上昇によって、その生成量が増加する傾向にある。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

(3)に関して、銅イオンの色は鮮やかな青色なので、脂肪酸と銅イオンが化合物を形成すると、白濁が生じるのではなく青くなります。

一方、白濁水が見られた場合、それは亜鉛が溶けだしていると考えられます。特に給水管に亜鉛メッキ鋼管を使っている場合、その亜鉛が溶け出して白濁水を生じることがあります。

銅が溶けると青色、亜鉛が溶けると白濁というのは頻出事項なので、ぜひ押さえておきたい知識です。

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