ビル管理士試験 2019年 問93 問題と解説

 問 題     

日射・日照及びその調整手法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 樹木の緑葉の日射反射率は、コンクリートに比べて大きい。
  2. ライトシェルフとは、部屋の奥まで光を導くよう直射日光を反射させる庇(ひさし)である。
  3. オーニングとは、窓に取り付ける日除けの一種である。
  4. 照返しの熱量は、照返し面での日射反射量と、その面での熱放射量とに分けられる。
  5. 内付けブラインドの日射遮蔽効果は、外付けブラインドに比べて小さい。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

(1)の日射反射率は、文字通り、太陽光をどのくらい反射するかを割合として示したものです。

ある素材の日射反射率が高ければ、太陽光をほとんど反射することになり、その素材自身が熱くなることはありません。一方、日射反射率が低ければ、その素材が太陽光の熱を吸収するので、素材自身が熱くなります。

ここで、日射反射率は素材の材質によっても数値が変わりますが、特に影響が大きいのが色です。黒は熱を吸収しやすく白は熱を反射しやすいことは有名ですが、これを日射反射率で表すと、黒いものは日射反射率が低く、白いものは日射反射率が高いといえます。

よって、コンクリートは白いので日射反射率が高く、樹木の緑葉は緑色なのでコンクリートよりは日射反射率が低いと判断することができます。

以上から、(1)の記述は反対であることがわかります。

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