ビル管理士試験 2019年 問91 問題と解説

 問 題     

都市の熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. COP21において、温室効果ガス削減の枠組みとなるパリ協定が採択された。
  2. CASBEE(建築環境総合性能評価システム)の評価対象は、エネルギー消費、資源循環、地域環境、室内環境の4分野である。
  3. 熱帯夜とは、夕方から翌朝までの最低気温が25℃以上の日をいう。
  4. ストリートキャニオンは、風の弱い日にも熱や汚染物質の拡散能力が高い。
  5. 都市化により、都市の中心部の気温が郊外と比較して高くなる現象をヒートアイランド現象という。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

(4)のストリートキャニオンとは、両側を高い建築物で連続的に囲まれた道路空間のことで、半密閉の空間のようになっています。

よって、建築物が障害となって熱や汚染物質が拡散されにくいので、ヒートアイランド現象が起こりやすい場所でもあります。

以上から、(4)の「熱や汚染物質の拡散能力が高い」という部分が誤りです。

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