ビル管理士試験 2019年 問77 問題と解説

 問 題     

温熱環境要素の測定器に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 熱式風速計は、長時間使用していると指示値に誤差が生じることがあるので、定期的に較正する必要がある。
  2. サーミスタ温度計は、電気抵抗の変化を利用するものである。
  3. アスマン通風乾湿計の乾球温度は、一般に湿球温度より高い値を示す。
  4. グローブ温度計は、気流変動の大きいところでの測定に適している。
  5. 相対湿度の測定には、毛髪などの伸縮を利用する方法がある。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

グローブ温度計は、熱放射の測定に用いられるもので、気流の影響を受けます。室内気流速度が小さくなるにつれ、平均放射温度に近づく傾向にあります。

また、グローブ温度計は反応が鈍く、示度が安定するまでに15~20分間ほど掛かります。そのため、気流変動が大きなところではいつまでも安定しなくなってしまうので、そのような場所は測定に向いていません。

よって、(4)の記述が誤りとなります。

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