ビル管理士試験 2019年 問58 問題と解説

 問 題     

エアロゾル粒子とその測定粒径との組合せとして、最も適当なものは次のうちどれか。

  1. 雨滴    100μm
  2. 海岸砂   10μm
  3. 胞子    1μm
  4. 噴霧液滴  0.1μm
  5. ウイルス  0.01μm

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢に出てくるものの中で、(1)の雨滴と(2)の海岸砂は肉眼でもはっきり見えるので、相当な大きさを持っています。具体的には、数百μm~数mmといった程度です。よって、(1)と(2)はいずれも誤りです。

雨や砂に比べれば小さいですが、エアロゾル粒子の中で大きめのものといえば、花粉や胞子が挙げられます。これは数十μm程度の大きさをもっています。今回は胞子が出題されましたが、花粉の大きさのほうが頻出なので併せて覚えておいてください。よって、(3)も誤りです。

これらに次いで小さいものには、細菌(バクテリア)、ダニアレルゲン、噴霧液滴などがあり、いずれも数μmくらいの大きさです。この3つの中の大小関係は細かすぎるので覚える必要はありません。よって、(4)も誤りです。

1μmよりも小さいものになると、たばこ煙の0.1μm、ウイルスの0.01μmが挙げられます。主要なエアロゾル粒子の中で最も小さいのはウイルスで、次いでたばこ煙が小さいのは知識として押さえておくと良いです。よって、(5)が正しいので、これが正解です。

参考のため、以下に各エアロゾル粒子の粒径の目安をまとめておきます。

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