問 題
WBGT値に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 熱中症予防のため、スポーツ時のガイドラインとして利用されている。
- 職場の暑熱基準として利用する場合、作業強度を考慮する必要がある。
- 作業者の熱への順化度に関わらず、作業強度に応じた基準値は同じ値である。
- 着用する衣服の種類に応じて補正する必要がある。
- 屋外で太陽照射がある場合、気温と自然湿球温度、黒球温度から求められる。
正解 (3)
解 説
WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)は、日本語では湿球黒球温度といい、屋内外での暑熱作業時の暑熱ストレスの評価に用いられます。
(3)の熱への順化というのは、熱に慣れてその環境に適応できるようになることを指す言葉です。
急に高温多湿の場所に移動した場合、すぐには身体がその環境に慣れていないので熱中症を起こしやすくなります。よって、高温多湿の場所では熱への順化期間を設けて、一定期間が経過して順化するまでは、より安全を考慮した基準値で運用することが求められます。
以上から、(3)の記述が誤りなので、これが正解となります。
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