頻出テーマ:空気環境の管理基準

空気環境の建築物環境衛生管理基準は以下の表の通りです。いずれの項目の数値も重要事項(頻出問題)なので、できるだけ、表をまるごと覚えておきたいところです。


上記7項目のうち、ホルムアルデヒドを除く6項目の測定頻度は、2ヵ月以内ごとに1回です。なお、測定を行う場合は、1日2回以上測定することが必要となりますが、項目によってその測定結果の取り扱いが異なります。

温度・湿度・気流の3項目は、全ての測定回で常に基準値を満たさなければいけません。一方、浮遊粉じん・一酸化炭素・二酸化炭素の3項目については、各回の平均値が基準値を満たしていれば問題ありません。


ホルムアルデヒドの測定時期は「新築・増築、大規模の修繕、大規模の模様替えを完了し、当該建築物の使用を開始した時点から直近の6月1日から9月30日までの間に1回、実施すること。」と定められています。

というのも、ホルムアルデヒドは新築や改築したてのときが一番濃度が高く、あとは徐々に抜けていくので毎年測定する必要がないからです。

また、期間が夏(6月~9月)に限定されているのは、夏場のほうが気温が高く、ホルムアルデヒドが気化しやすいからです。ホルムアルデヒド濃度が高い時期に測定をして問題がなければ、年中大丈夫、という考え方です。


空気環境のホルムアルデヒドの基準値は「0.1mg/m3以下」のほか、「0.08ppm以下」と表すこともできます。しかし、この試験では過去10年以上さかのぼっても単位が「mg/m3」のほうだけしか出題されていないので、覚えておくべき数値は「0.1mg/m3以下」です。


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