問 題
防虫・防鼠構造や防除に用いる機器に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか、
- 室内灯の光源の色は、昆虫に対する誘引性とは無関係である。
- 超音波防鼠機は、同じ周波数の超音波を流し続けても、ネズミが慣れることはない。
- 食品を取扱う場所の上には電撃式殺虫機を設置するとよい。
- 噴射できる薬剤の粒径は、噴霧機、ミスト機、煙霧機の順に大きくなる。
- 通常20メッシュより細かい網目であれば、カ、コバエ等、多くの昆虫の侵入を防止できる。
正解 (5)
解 説
(1)について、光源の色と昆虫の誘引性とは無関係ではありません。虫にとっての可視光は、人間にとっての可視光よりも波長が短いので(つまり、紫外線領域が虫にとっての可視光域)、波長の短い色(紫や青)のほうが誘引性が高くなる傾向があります。
ちなみに、光源の種類と誘引性との関係は、以下のようになります。
- 誘引性高: 水銀灯 > 白色蛍光灯 > 白熱灯 > ナトリウム灯 :誘引性低
(2)は、同じ周波数の超音波を流し続けるとネズミが慣れてしまうので、少しずつ周波数を変えたり、連続ではなく断続的に流したりするほうが効果的です。
(3)で、食品を取扱う場所の上で電撃式殺虫機を使うと、電撃を受けた虫が食品の上に降ってくるため、これは不適切です。かといって薬剤を使う殺虫機も食品が汚染されてしまうので、このような場所には粘着トラップが向いているといえます。
(4)の順番は全く反対で、煙霧機、ミスト機、噴霧機の順に大きくなります。
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