ビル管理士試験 H30年 問175 問題と解説

 問 題     

殺鼠剤やその剤型に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. ジフェチアロールは、ワルファリンに対する抵抗性を獲得したネズミに対しても有効である。
  2. クマテトラリルは、第2世代の抗凝血性殺鼠剤である。
  3. シリロシドは、急性殺鼠剤である。
  4. 粉剤は、餌材料にまぶして毒餌を作製するのに使用することができる。
  5. ブロマジオロン製剤は、建築物衛生法に基づく特定建築物内では使用できない。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

(2)に関して、第2世代の抗凝血性殺鼠剤といえば「ジフェチアロール」です。ややマイナーな知識ながら、本問のようにこれを知っていると簡単に正解できる問題もたまに出題されるため、余裕があれば覚えておきたい知識です。

また、この問題とは直接関係ありませんが、ワルファリン抵抗性のあるネズミに対する抗凝血性殺鼠剤として、ジフェチアロールが使われています。この記述もときどき出題されます。

ちなみに、(2)に書かれている「クマテトラリル」は第1世代の抗凝血性殺鼠剤となります。

ただし、第1世代の抗凝血性殺鼠剤といえば、ワルファリンやフマリンが有名なので、クマテトラリルのことまで覚えておく必要があるかといえば微妙です。ワルファリンとフマリンの2つに比べると、クマテトラリルの出題頻度は低いです。

以上から、正解は(2)となります。

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