ビル管理士試験 H30年 問149 問題と解説

 問 題     

ビルクリーニング用機械に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 超高速バフ機の回転数は、毎分150~300回転である。
  2. 自動床洗浄機は、洗剤供給式床みがき機と、吸水式真空掃除機とを結合したものである。
  3. 凹凸のある床面は、研磨粒子が付着したパッドを付けて洗浄する。
  4. 樹脂皮膜の剥離は、床用パッドの青又は赤が使われる。
  5. 床面洗浄用ロボットの連続作業時間は、1バッテリーで30~60分ほどである。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

(1)で、超高速バフ機の回転数は、毎分1,000~3,000回転です。また、超高速バフ機の回転数のほか、1ブラシ式の床磨き機用ブラシの回転数が問われることもあるので、併せて押さえておきたい知識です。

  • 超高速バフ機の回転数:毎分1,000~3,000回転
  • 1ブラシ式の床磨き機用ブラシの回転数:一般に毎分150~300回転

(3)で、凹凸のある床面で研磨粒子を付着させたパッドを使用すると、床面を傷つけたり、凹凸が削られたりしてしまいます。凹凸のある床面ではパッドではなく、研磨粒子入りブラシを用いるべきです。

(4)について、床用パッドは、粗いほうから順に、黒、茶、緑、青、赤、白となっています。色の順番を正確に覚える必要はないと思いますが、黒と茶が粗い床用パッドであることはよく出題されるので、これは押さえておきたい知識です。

樹脂皮膜の剥離に使用する床用パッドは、粗いパッド(黒または茶)が必要となります。

(5)の床面洗浄用ロボットはあまり普及していないせいか、出題頻度は低いです。しかし、これを導入しているビルも徐々には増えているので、今後、出題頻度も上がっていくかもしれません。

結論からいえば、(5)の「30~60分」が誤りで、「2~3時間」程度は保ちます。もちろん、バッテリーの容量は製品に寄りけりではありますが、ビルの清掃のために導入するのに、1時間も保たないのでは短すぎる…と考えることができればよいと思います。

コメント