ビル管理士試験 H30年 問129 問題と解説

 問 題     

排水通気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 伸頂通気方式の排水横主管の水平曲りは、排水立て管の底部より3m以内に設けてはならない。
  2. 排水ポンプは、排水槽の吸込みピットの壁面から200mm以上離して設置する。
  3. 排水管への掃除口の設置間隔は、管径100mm以下の場合には15m以内とする。
  4. 排水トラップの脚断面積比(流出脚断面積/流入脚断面積)が、大きくなると封水強度は小さくなる。
  5. 敷地内排水設備における分流式排水方式は、汚水と雑排水を別々の系統で排水することをいう。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

脚断面積比が大きくなるということは、流入脚断面積に対して流出脚断面積が大きくなるということです。

流出面での水量が多いため、排水の流速が緩やかになりやすく、破封のおそれが少なくなります。また、流出側の排水管が負圧になった際にも水の自重によって抵抗するため、引っ張られにくくなり、これも破封のリスクの低下につながります。

破封しないということは封水強度が大きいということと同義なので、「脚断面積比が大きい=封水強度が大きい」という関係が成り立つので、選択肢(4)の説明は反対です。

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