ビル管理士試験 H30年 問124 問題と解説

 問 題     

雑用水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 個別循環方式の雑用水の利用により、下水道への負荷が軽減される。
  2. 雑用水槽へ飲料水を補給する場合は、吐水口空間を設けて給水する。
  3. コンクリート製雑用水受水槽の内面は、合成樹脂防水モルタルなどで防水処理を行う。
  4. 雑用水の配管は、飲料水用配管と異なる色で塗装する。
  5. 建築物衛生法では、雑用水の水質基準項目として、CODが規定されている。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

雑用水の水質は、次の基準に適合することが求められます。これは頻出なので、ぜひ覚えておくべき重要事項です。

  1. 残留塩素:遊離残留塩素0.1mg/L以上(結合残留塩素なら0.4mg/L以上)
  2. pH値   :5.8以上8.6以下
  3. 臭気  :異常でないこと
  4. 外観  :ほとんど無色透明であること
  5. 大腸菌 :検出されないこと
  6. 濁度  :2度以下(散水、修景、清掃用水として使う場合のみ。水洗便所用水なら基準値なし)

また、測定頻度は、遊離残留塩素の含有率、pH値、臭気、外観の4項目が7日以内ごとに1回、大腸菌と濁度の2項目が2ヵ月以内ごとに1回となっています。

今回の問題では、上記6項目にCODが含まれていないため、(5)が誤りの文章となります。

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