ビル管理士試験 H30年 問123 問題と解説

 問 題     

貯湯槽の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 休止中の貯湯槽を再開するときには、点検・清掃を行い、設定温度になるまで加熱してから使用する。
  2. SUS444製の貯湯槽は、腐食を防止するために電気防食を施す。
  3. 定期に貯湯槽の外観検査を行い、漏れや周囲の配管の状態を確認する。
  4. 使用していない貯湯槽の水は、停滞水の防止のため抜いておく。
  5. 開放式の貯湯槽においては、外部からの汚染の経路となりやすいマンホールの気密性、オーバフロー管の防虫網の完全性を点検する。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

SUSはSteel Use Stainlessの略で、ステンレス鋼のことです。SUS444は特に耐孔食性、耐隙間腐食性に優れているため、貯湯槽にも多用されています。

ただし、SUS444製の貯湯槽で電気防食を行うと、水素が発生して水素脆化が起こりうるので、電気防食を施してはいけません。

よって、(2)の記述が誤りです。

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