ビル管理士試験 H30年 問71 問題と解説

 問 題     

ダクトとその付属品に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. グラスウールダクトは、消音効果がある。
  2. 低圧ダクトとは、常用圧力が-490~+490Paの範囲で用いられるダクトをさす。
  3. 亜鉛鉄板ダクトでは、一般に板厚が0.5~1.2mmのものが用いられている。
  4. ダクトと吹出口を接続する際に、位置調整が必要となる場合、フレキシブル継手が用いられる。
  5. 防火ダンパの温度ヒューズの溶解温度は、一般換気用で120℃である。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

(5)に関して、防火ダンパは、防火区画貫通部に火炎遮断の目的で設置されるものです。その防火ダンパの温度ヒューズ溶解温度は、一般換気用、厨房排気用、排煙用で以下のように異なっています。

  • 一般換気用:72℃
  • 厨房排気用:120℃
  • 排煙用  :280℃

一般換気用に関しては、火災の初期にすぐ感知できるよう、72℃という温度設定となっています。これは、普段の状態では室内がここまで高温となることはない一方、火災時にはこれ以上の温度上昇が見られることから設定された値です。

厨房排気用に関しては、厨房ではもともと火を扱っているので、72℃だと火災でなくても作動してしまうおそれがあります。そのため、このような場所では温度ヒューズの溶解温度は120℃とします。

排煙用に関して、排煙設備はそもそも火災時の排煙を目的としているので、簡単にダンパが閉じてしまっては困ります。一方で、あまりにも大きな火災のときは排煙設備を通って延焼してしまうおそれもあります。

その兼ね合いとして、なるべく低い温度ではなく極端に高い温度でもないということで、温度ヒューズの溶解温度は280℃に設定されています。

以上から、(5)の「120℃」が誤りで、正しくは「72℃」となります。

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