ビル管理士試験 H30年 問58 問題と解説

 問 題     

次の熱負荷のうち、一般に暖房時に無視するものはどれか。

  1. 外壁からの構造体負荷
  2. ガラス面の熱通過負荷
  3. 送風機による負荷
  4. 隙間風負荷
  5. 配管による負荷

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

選択肢(1)~(5)はいずれも熱負荷ですが、この問題のポイントは、これらの熱負荷が暖房効果を妨げるかどうかという点です。

(1)の外壁や(2)のガラス面に関しては、これらを通して熱が外へと逃げていきます。よって、これは暖房にとってマイナスなので、このロスを計算から無視してしまうと、思ったような暖房効果が得られないということになります。

同じく、(4)の隙間風も暖房の効果を邪魔するものであり、(5)の配管も暖気の逃げ道となるので、これらも無視するわけにはいきません。

一方で、(3)の送風機は部屋の空気をかき混ぜて均一化するだけなので、これは暖房効率を上げることはあっても、部屋を冷やすわけではないので邪魔にはなりません。

よって、送風機による負荷は、一般に暖房時には無視します。

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